個人におすすめな3D-CAD

3D活用に必要なツール

はじめに

ふと頭に浮かんだアイデアを形にしたいと思ったことありませんか?
3D-CADを使えば、コンピューター上で気軽に作り出すことができます。
そんな中、3D-CADソフトって、様々な種類があってどれを選べばよいか分からないといった悩みを抱えている方いらっしゃると思います。
私も個人で使用したい3D-CADソフトをどれにしようか1年くらい悩みました。
機構設計技術者としてCADを使用しており、今はCAD/CAEツールを社内推進する部署にいる私による”個人におすすめな3D-CAD”をご紹介します。
本記事では、実際に私が触ってみた3D-CADはFusion360, onshape, FreeCADをご紹介します。実際の使用感などを比較表で整理しました。
個人でどの3D-CADソフトを使えばよいか迷っている方の参考になれば幸いです。

3D-CADとは?

3D-CAD(Computer-Aided Design)は、コンピュータを使用して3次元の設計やモデリングを行うソフトウェアです。これにより、手書きの図面や模型よりも迅速かつ正確に設計が可能になります。
3DCADとは? | CAEエンジニアのデジタルキャンバス

比較表

私が個人利用をする上で、試してみた3D-CADソフトです。
詳細はこれから記載していますので、最後まで読んでいただけると幸いです。

Fusion360FreeCADonshape
オススメ度★★★★★★★☆☆☆★★★☆☆
機能の充実性★★★★★
モデリング(ヒストリー型)
フォームモデリング
スマホで3D形状確認
★★★★☆
モデリング(ヒストリー型)
スマホで3D形状確認
★★★★☆
モデリング(ヒストリー型)
スマホで3D形状確認
習得の難易度簡単難しい簡単
情報の集めやすさ簡単少し苦労簡単
価格¥96,800/1年
無料プランあり
無料$1,500/1年
無料プランあり
商用利用可能
※無料プランは不可
可能可能
※無料プランは不可
3D-CADソフトの比較

Fusion360について

Auto desk社が開発・提供しているクラウドベースの3D-CADソフトです。
PCにインストールすることで使用します。
モデリングにはヒストリ型を採用しており、履歴を追って修正が容易です。

また、フォーミング機能も備えており、より直感的なモデリングも可能です。私はBlenderのようなモデリングもやってみたかったので、この機能は嬉しかったです。

データはクラウド上に保存されます。そのため、別のPCでもアカウントが分かっていればCADモデル作成にスムーズに着手出来ます。スマホアプリも優秀で閲覧するだけなら、スマホから容易にできます。


モデリング技術の動画はYoutubeに多数アップロードされており、情報の集めやすさという点で困ることはないです。
有償プラン[¥96,800/1年]で利用可能です。無料プランでは商用利用は不可です

FreeCADについて

オープンソースソフトウェアになります。PCにインストールすることで使用します。データ保存先は、個人のPCとなるので、データの共有が手間になると思います。
モデリングはヒストリー型を採用しています。機構設計に必要な図面作成やアセンブリ機能も備えています。標準パッケージ+αで行いたい場合、ライブラリからインストールすることで板金やレンダリング機能などといった機能拡充も可能です。
スケッチとモデリングのたびに意図的に切り替える必要があるので、習得するのに時間がかかる印象です。
Youtube動画もあるので、情報は集められますが、コンテンツ提供者は少ないです。
なによりの強みはオープンソースソフトウェアであり無償で利用できることです。
コードが公開されているので、コードが出来る人はかゆいところに手が届くと思います。

onshapeについて

PTC社が開発・提供している完全クラウド型CADです。PCへのインストール不要です。アカウント作成してすぐに始められるところが素晴らしいです。
PCのスペックもWebブラウザが使えれば問題なく気軽に導入できるため、教育機関での活用が広がっているようです。
モデリングはヒストリー型を採用しています。完全クラウド型なので、モデリングもブラウザ上で行います。
データはクラウドに保存されるので、他の端末からデータ共有や閲覧が容易な点が魅力です。パブリックフォルダでは世界中の人が作成したデータを閲覧できるため、こんなモデルを作れるのか!と感心します。


元SOLIDWORKS開発者がonshapeの開発にかかわっているようで、SOLIDWORKSユーザであればUIに慣れやすいと思います。
販売元が情報を展開しているので、困ることはないと思います。
価格は$1,500ドル/年かかります。本日の為替レート$1あたり152.7円で計算すると、229,050円となります。無料プランもありますが商用利用は不可です。

まとめ

3つのCADのレビューを紹介しました。個人的な一押しはFusion 360となります。モデリングのコツを公開しているYoutube動画がたくさんあり、自主学習が捗ります。スマホで3Dデータを閲覧できる点も強くお勧めできます。

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